南FAのマス達に天敵出現

2003年1月12日
 連休中とはいえ何もすることが無いので、子供にせがまれるまま、2日連続でやってきました。水戸南FA。
 子供連れでは、子供の世話に追われて満足に自分の釣りはできません。それにいいお天気ですので、人も多いだろうなーぁと思いながら・・・・。

 やっぱりーぃ。 見た感じ、今まで来た中で一番たくさんの人が来てます。

 受付を済ませ、お客さんに迷惑をかけないように、隅っこの給水口の角に場所を構えました。

 今日は、子供達に釣らせる為には、やはりマーカーを使ったウキ釣りです。

 最初の30分くらいは何の反応も無く、子供もちょっと飽きはじめた時です。上の子のマーカーが吸い込まれました。「引いた引いたッ!」と言いながら、子供が竿を合わせます。ブルブルッとした感触を一瞬残して、バレてしまいました。上の子も相当悔しかったようで、それから真剣にやり始めました。
 活性が上がってきたのでしょうか。それから頻繁にウキがピクピクし始めました。でも子供には、なかなかタイミングが掴めないようで、針掛りしてくれません。 ここでオヤジの出番です。竿を横取りしてすかさず2匹釣り上げて見せます。
←さーすがーぁ!(p^-^p)  オヤジの威厳とカンロクを見せ付けました。σ(^_^;)?

  それを見ていて、子供もある程度タイミングが掴めたようです。ポツポツ釣り上げるようになりました。

 さてさて、問題は下の子です。 糸は絡ませるわ、リールは逆回転でスプールからビローンとラインがはみ出すわ、風でキョロちゃんチョコレートの袋は飛んでくわ、大騒ぎ。。。  ウキは虚しく漂い、岸際で役目を果たしておりません。

 そうこうしているうちに、ナニやらおもむろにリールを巻き始めました。
 竿が弓なりになっています。「あーあッ。底に引っ掛っちゃったよ−ぉ。しゃーないなーぁ。」と思いながら近寄っていくと、ヘンです。ラインが踊っています。  小さい魚がかかっています。大きさからして、ハヤかな?と思っていたら、なんとパーマークが・・・・。ヤマメでした。
 そんなバカな・・・・(・_・;)。もう何十回と通っている私でさえお目にかかったことが無い、南FAのヤマメ。 姿は見えてもフライに見向きもしないへそ曲がりのヤマメ。 それを、4歳の子供に釣られるなんて・・・・。
 
ヤマメも開いた口が塞がらず、呆然として「ナゼだーぁ!」と叫んでます。

 喜んでリールを巻いた子供のせいで、ヤマメはすごい勢いで巻き上げられ、何が起きたか分からないというキョトンとした目つきで、暴れるのも忘れて竿先50cmの所でプラーンとぶら下がっています。この哀れなヤマメ君には、その後 生まれてはじめてであろう過酷な試練が待ち構えているとは、知らずに。。。

 釣り上げられたヤマメは、針をくわえたまま地面に下ろされ、2人の子供から指先でツンツンと体を突付かれます。 ひと通り突付かれたら、次は記念撮影のモデルです。 3枚ほど写真を撮られました。 そして、再び水の中に入れられて、産地直送特選松坂牛のしゃぶしゃぶ状態で無理やり泳がされます。 有無を言わさず、左右に3回ずつ・・・・。それが済んだら、再び地面に横たわらせられて針が外され、最後はおっかなびっくりの手つきで持ち上げられて地面に2度ほど落っことされ叩き付けられながら、水の中にポチャン。

 案の定、グッタリしたヤマメはお腹を上に向けて水面を漂います。 そこで再び竿先でツンツンと突付かれて、やっと正気を取り戻したようです。 反転して水中へ帰っていきました。
 そしてどういうわけか、再び下の子に魚が掛かりました。今度はイワナです。20cmほどの大きさのイワナは、最近放流されたものです。 例によって、虐待を受けて意識不明の心神喪失状態でリリース。なんとか立ち直ったようです。
結局、ウチの子供達に虐待を受けた魚は、イワナ2匹・ヤマメ2匹・ニジマス多数の十数匹にのぼりました。
 でも、子供達は大満足です。

 日がかげって寒くなってきた頃、虐待を受けた魚達の今後のご健勝とご多幸を祈りつつ、竿を仕舞いました。
 我が家の子供達は、水戸南FAのマス達の天敵として、鱒族の言葉で代々語り継がれていくことでしょう。